なぜアーユルヴェーダなのか

私は病院・介護施設・地域と14年間 理学療法士として多くの患者様・利用者様・そのご家族様と関わり、たくさんの医療・介護スタッフの方々と共に、同じ目標を持って仕事をすることに誇りを持っていました。

患者様・利用者様へリハビリテーションを提供していく中で、嬉しいことや苦しいことをたくさん共有してきました。

それは、【病気になってしまった体は元のように帰ってこない】 ということです。

私が理学療法士を目指した経緯は、祖父が病気になり退院した時にフラフラ歩行する様子を見て「どうすれば身体の不自由な人を助けられるのだろう?どんな仕事だろう?」と探したのがきっかけです。

高校1年生の時でした。

その後、祖父の病気は回復しましたが、前のような元気な身体には戻りませんでした。

そして私が理学療法士になり働き始めてすぐに亡くなってしまいました。

その時の何もできなかった…という無力感は忘れられません。

「病気になる前に何かお手伝いはできないだろうか?」

仕事を長くすればするほど、その気持ちは大きくなりました。

そんな時に出会ったのが アーユルヴェーダなのです。

アーユルヴェーダについて

アーユルヴェーダとは、サンスクリット語のアーユス(Ayus/生命)とヴェーダ(Veda/科学)を組み合わせた「生命科学」という意味で、5000年の歴史をもつインド・スリランカ発祥の世界三大伝統医学です。

健康な人の健康を維持すること、そして病気の人の病気を緩和することがアーユルヴェーダの目的です。

アーユルヴェーダにおいて、病気を鎮静することはその目的のうちの半分で、残りの半分は健康を守る方に置かれています。

出会った時に鮮烈に「これだ!」と感じました。

探していたものを見つけたような感覚でした。

迷い・・・そして決断へ

アーユルヴェーダのセラピストを目指すということは理学療法士の肩書きや今までの環境から離れること…

今担当している患者様・ご家族様のこと、今まで出会った患者様やご家族様、一緒に働いているスタッフのみんな、そして理学療法士になるきっかけをくれていつも背中を押してくれた祖父、ずっと応援してくれていた家族のこと…

それら全てが浮かび、躊躇しました。

かなり悩みました…

人生を左右する岐路に立ち、セラピストとして本当にやりたかったこと、これからしていきたいことについて考えました。

悩んだ末、飛び込む決意を固めました。今までずっと探してきた答えがあるのではないかと。

そして今、想うこと。。。アーユルヴェーダを学んで本当に良かった!

諦めていたら、きっと後悔し今も悩み続けていたと思います。

私が今まで学んできた西洋医学の知識と技術に、このアーユルヴェーダ医学を合わせたトリートメントができたら!

双方の良いところを取り入れた施術をお客様に提供できるようになりました。

そして健康なお身体を取り戻し、いきいきと過ごしていただけるように… ✨

出会った方々が、そうであるようにいつも願っています。

※理学療法士について

理学療法とは病気、けが、高齢、障害などによって運動機能が低下した状態にある人々に対し、運動機能の維持・改善を目的に運動、温熱、電気、水、光線などの物理的手段を用いて行われる治療法です。(理学療法士協会サイトより引用)

理学療法士は厚生労働省認定の国家資格で、免許を持った人しか名乗ることはできないリハビリテーションのスペシャリストです。

活躍の場は、医療機関・介護施設・行政・地域など多岐に渡ります。

詳細は理学療法士協会のサイトをご覧ください。

→  https://www.japanpt.or.jp/about_pt/